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2025/03/28
トプコン<7732>、米投資ファンドのKKRと組んでMBOで株式を非公開化
トプコンは建機、農機を自動制御するマシンコントロール製品やGPS(全球測位衛星システム)製品の提供を主力とするが、大手メーカーによる内製化の動きやアフターマーケット市場の成長減速、新興メーカーの台頭などで競争環境が激しさを増す中、長期的・持続的な事業変革を推し進めるためには短期的な業績や株価の変動にとらわれない体制づくりが必要と判断した。
米投資ファンドのKKRと組んでTOB(株式公開買い付け)の一環としてMBO(経営陣による買収)を実施する。
TOB主体はKKRが設立した買収目的会社のTK(東京都千代田区)。トプコン株の買付価格は1株につき3300円。TOB公表前日の終値3190円に3.45%のプレミアムを加えた。買付予定数は1億551万2097株。下限は所有割合50.10%にあたる5286万1561株。買付代金は最大約3481億円。今年7月末をめどに買い付けを始める予定。
TOB成立後、トプコンを傘下に置く公開買付会社にKKRが2560億円、産業革新投資機構傘下のJICキャピタル(JICC)が950億円を出資する。トプコンの江藤隆志社長も再出資を予定する。
トプコンはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証プライム市場への上場は廃止となる。
トプコンは1932年に測量機の国産化を目的に陸軍省の要請で、服部時計店精工舎(現セイコーグループ)の測量機部門を母体に東京光学機械として設立。1989年に現社名に変更した。1949年に東証に上場。2022年4月に東証1部から東証プライム市場へ移行した。
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