合併
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合併とは
複数の会社が契約によって1つの会社になるM&A手法を合併といいます。合併には、一方の会社が他方の会社の権利義務を包括的に承継する「吸収合併」と、双方の会社を消滅させ、新設会社に承継させる「新設合併」の2つの手法があります。ですが、新設合併が実施される例は極めてまれであり、合併のほとんどは以下のような吸収合併にあたります。
合併のメリット・デメリット
メリット
- 合併の実施に際して、資金準備の必要がない。
- 契約関係を包括的に承継することができる。
- 企業規模が拡大し、スケールメリットが受けられる。
- 営業権相当額について償却ができるため、節税メリットがある。
デメリット
- 不要な資産、簿外債務等があった場合でも引き継がなければならない。
- 売り手企業の株主が新たに株主として加わるため、同族経営からの脱却が求められるケースがある。
- 売り手企業の株主が取得した株式の現金化が困難。
合併に必要な手続き
合併の手続きは、以下の流れに沿って行います。
取締役会
- 合併は組織上重要な行為であるため取締役会で承認が必要。
株主総会
原則、株主総会の特別決議で承認を受ける必要がありますが、簡易合併(合併の対価が存続会社の純資産の20%以下の場合)または略式合併の場合は株主総会を省略できます。
債権者保護手続
- 効力発生日の1ヶ月前までに官報公告+個別催告が必要。一定の場合には個別催告を省略可能。
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