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2025/03/14
天馬<7958>、MBOで株式を非公開化
天馬が基幹とするプラスチック成形事業をめぐっては世界的に競争環境が厳しさを増している。なかでも主力のOA分野と、今後成長が見込まれる自動車・家電分野への積極投資や製造拠点の最適化などの事業構造改革が不可欠となっており、短期的な業績や株価の変動にとらわれない体制づくりが必要と判断した。
天馬取締役の金田宏氏ら創業家の資産管理会社で13.8%の天馬株を所有するFHLホールディングス(東京都文京区)が、MBO(経営陣による買収)の一環としてTOB(株式公開買い付け)を行う。
FHLホールディングスによる天馬株の買付価格は1株につき3580円。TOB公表前日の終値2620円に36.64%のプレミアムを加えた。
買付予定数は1349万2330株。下限は所有割合33.52%にあたる676万4800株。買付代金は最大約483億円。米投資ファンドのダルトン・インベストメンツは所有する18.33%の株式をTOBに応募することになっている。
買付期間は3月17日~4月28日の30営業日。決済の開始日は5月9日。公開買付代理人はSMBC日興証券。
天馬はTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証プライム市場への上場は廃止となる。
天馬は1949年、日用品雑貨、ゴム製履物類の製造販売を目的に太洋商事として設立。1954年にプラスチック素材の活用に転換し、天馬合成樹脂に社名を変更。1987年に天馬に改めた。長年、OA機器、自動車・家電部品を中心に、収納、キッチン、ガーデニング用品などのハウスウエア製品を手がけてきた。1988年に東証2部に上場し、1991年に東証1部に昇格(2022年4月に東証プライム市場に移行)。
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