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2022/02/09
資生堂<4911>、ヘアサロン向け業務用事業をドイツ化学大手のヘンケルに譲渡
資生堂は9日、ヘアサロン向けに日本・アジアで展開する業務用ヘアケア剤などのプロフェッショナル事業を、ドイツ大手化学のヘンケル(デュッセルドルフ)に譲渡すると発表した。成長分野と位置付けるスキンケア(基礎化粧品)分野に経営資源を集中させるため、事業構成の再構築を進めており、その一環。譲渡価額は123億円。譲渡予定日は2022年7月1日。
譲渡するのはヘアサロン向けのヘアケア剤、ヘアカラー剤、パーマ剤、スタイリング剤などの製造販売に関する事業。直近業績は売上高158億円、営業利益7億5700万円。
資生堂は対象事業の日本国内での関連資産を承継する資生堂プロフェッショナル(東京都中央区)の株式80%を譲渡するが、20%を保有して引き続き事業に関与する。海外における子会社と関連資産は譲渡する。また、全体を包括する事業ブランド「SHISEIDO PROFESSIONAL」はヘンケルに商標権の使用をライセンスする一方、傘下ブランドの「SUBLIMIC」「PRIMIENCE」などすべてのヘアブランドは譲渡する。
ヘンケルは主力事業の一つとしてヘアサロン・一般消費者向けヘア領域に強みを持つビューティーケア事業を欧米を中心に手がけている。グローバル展開を加速するため、日本・アジアで確立したブランドを持つ資生堂の事業を取り込む。
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