GLOSSARY OF M&A

ボラティリティ(ボラティリティ)

ボラティリティとは、株価をはじめとする有価証券などの価格変動の度合いを意味する。価格変動の幅が大きいことを「ボラティリティが大きい」、価格変動の幅が小さいことを「ボラティリティが小さい」と表現する。

ボラティリティは、商品のリスクの大小を判断する指標(期待収益率)としても解釈される。一般的に、ボラティリティが大きければリスクが高く、ボラティリティが小さければリスクが低いと判断される。

また、ボラティリティには以下2つの種類がある。

【ヒストリカルボラティリティ(HV)】
これまでの一定期間のデータを基に算出した変動率で、過去の記録から今後の値動きを予測するために求められるもの。日本語に直訳して「歴史的変動率」と言われることもある。
日本経済新聞社が発表している「日経平均HV」などで良く知られている。

【インプライドボラティリティ(IV)】
HVが過去から判断されるボラティリティであるとすれば、未来のボラティリティとも呼べるのがインプライドボラティリティである。日本語に直訳して「予想変動率」とも呼ばれるインプライドボラティリティは、オプション取引で用いられる指標となっている。
オプション取引における現状のプレミアムから逆算して求めることができ、おもに将来の予想が反映されるものである。買い需要が大きければインプライドボラティリティが高いと言え、売り需要が大きければ低いということになる。