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歯愛メディカルは15日、女性向けを中心とする下着のネット販売を手がける白鳩にTOB（株式公開買い付け）を行い、子会社化すると発表した。歯愛は歯科診療用品の通販大手で、取引先の歯科医院などでは女性医療従事者の比率が高い。今年7月には衣料品、インテリア雑貨を主体に幅広い年齢層の女性顧客を持つ通販大手のニッセン（京都市）を傘下に収めており、グループで相互送客が可能な体制が整うと判断した。

歯愛メディカルは33.2％の株式を所有する白鳩の筆頭株主。TOBを通じて最大17.1％の株式を大株主から追加取得し、所有割合を50.3％に引き上げる。買付代金は約3億1800万円。

白鳩の東証スタンダード市場への上場は維持される見通し。同社はTOBに賛同しているが、応募するかどうかは株主の判断に委ねることを決めた。

買付価格は1株につき280円。TOB公表前日の終値257円に8.95％のプレミアムを加えた。買付予定数の上限・下限は所有割合17.1％にあたる113万8000株。創業家出身で第3位株主の池上正・元社長、第4位株主の小田急電鉄など3者は所有する合計17.1％の株式をTOBに応募することになっており、これと同数とした。一般株主を含む応募数が買付予定数の上限を超えた場合、応募予定株主からの買い取りを減らす。

買付期間は11月18日～12月13日の20営業日。決済の開始日は12月20日。公開買付代理人はSBI証券。

白鳩は1965年に京都市で創業し、靴下の職域販売（企業の従業員向け社内販売）を始めた。その後、女性中心の下着販売に特化し、通販や実店舗展開で業容を拡大。現在はネット販売を主軸としている。