M&A NEWS

2024/10/18

兵機海運<9362>、同社に対して堂島汽船がTOBを開始したと発表

兵機海運は18日、同社に対して堂島汽船(大阪市)によるTOB(株式公開買い付け)が同日始まったと発表した。兵機海運株を1.17%所有する堂島汽船はTOBを通じて18%程度を追加取得する予定。買付代金は約6億9300万円。兵機海運はTOBに賛同か反対などの意見表明について決定次第に公表するとしている。

堂島汽船は船舶貸渡の富洋海運(大阪市)の子会社で、富洋海運も兵機海運株を0.01%所有する。今回のTOBは兵機海運との早期の資本業務提携に向けて発言力を強化するのを目的とし、20%を下回る範囲でできるだけ多くの株式を取得したいとしている。兵機海運は内航海運を主力に、外航海運、港湾・関税、倉庫業を手がける。

兵機海運株の買付価格は1株につき3250円。TOB開始前日の終値2770円に対し、17.3%のプレミアム(上乗せ)となる。買付予定数は所有割合17.8%にあたる21万3300株。買付期間は10月18日~11月29日の30営業日。決済の開始日は12月6日。公開買付代理人は三田証券(復代理人はマネックス証券)。

兵機海運は1942年、兵庫県内の全内航海運業者(218社)と船主が集約・統合し、兵庫機帆船運送として発足。1949年に兵庫機帆船に社名変更。1960年に現在の兵機海運に改めた。1964年に大証2部に上場。東証2部への変更を経て2022年4月に東証スタンダード市場に移行した。

関連情報

M&A案件情報「SMART」SMART

譲渡希望の案件情報をインターネット上に掲載し、相手企業を探索するサービスです。ストライクの持つ独自のネットワークで多くの案件を取り揃えています。