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2024/10/11

日本製鉄<5401>、USスチール買収を前提に米国子会社NS Koteを譲渡へ

日本製鉄は11日、米国鉄鋼大手USスチールの買収が実現することを前提に、米国子会社のNS Kote, Inc.(テキサス州)の全株式を、欧州鉄鋼大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)に譲渡すると発表した。USスチール買収に関する規制当局からの承認取得のための必要性や戦略的意義などを総合的に勘案した結果としている。NS Koteは鋼板を製造する現地AM/NSカルバート(アラバマ州)の日鉄全持ち分を保有する持ち株会社で、AM/NSには現在、日鉄とアルセロールが折半出資する。譲渡価額は1ドル(約148円)。

日鉄は2023年12月、2兆円を投じてUSスチールを買収すると発表。今年4~9月中の買収完了を目指していたが、全米鉄鋼労働組合(USW)の反対や米大統領選の争点の一つに浮上したことなどから、規制当局による買収の可否についての判断が大統領選後に先送りされる情勢となっている。

日鉄はNS Koteの株式を譲渡した場合、連結決算で2300億円程度の事業再編損失を計上する見込み。

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