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鴻池運輸は、手術器具など医療器材の滅菌サービスを手がけるインドのSPD India Healthcare Pvt. Ltd.（ニューデリー）の株式82％を取得し、20日付で子会社化した。病院業務の外部委託の黎明期にあるとされるインド医療市場でメディカル事業の展開に乗り出すのが狙い。SPDは2017年設立で、インド国内で数少ない医療器材の滅菌受託事業者という。取得価額は非公表。

鴻池運輸は現行の中期経営計画（2022年4月～25年3月）の注力事業の一つにメディカル事業とインド事業を位置付けている。インドでは日系企業のインド医療市場への進出サポートも展開している。

鴻池運輸はメディカル事業に関し、国内の医療機関向けに手術器具の洗浄滅菌、院内物流・手術室支援業務を行うほか、医療関連メーカー・卸業者向けに物流センターの設計・運営、検体・再生医療品の輸送、医療機器の輸入から製品検査・輸配送などのサービスを幅広く提供している。