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2023/10/17
中本パックス<7811>、食品包装用フィルムメーカーのMICS化学<7899>をTOBなどで完全子会社化
中本パックスは17日、東証スタンダード市場上場で食品用包装プラスチックフィルム製造のMICS化学をTOB(株式公開買い付け)などで完全子会社化すると発表した。MICS化学の筆頭株主である不動産・資産管理企業の盛田エンタプライズ(名古屋市)が保有する全株式49.42%をTOBで取得した後、残る株式を株式交換の手続きを通じて2024年2月1日付で取得する。中本パックスはグラビア印刷やラミネート加工による食品容器事業を主力としており、さまざまな相互補完が見込めると判断した。
MICS化学へのTOB期間は10月18日~11月15日の20営業日。買付価格は1株につき350円。TOB公表前日の終値397円を11.84%下回る買付価格としたのは筆頭株主の盛田エンタプライズのみの応募を想定しているのが理由。
買付予定数は527万7541株で、買付代金は最大18億4700万円。買付予定数の下限は盛田エンタプライズが所有する49.42%にあたる260万8000株。盛田エンタプライズ以外の株主の応募は見込めないことから、実際の買付代金は9億1280万円となる見込み。決済の開始日は11月22日。公開買付代理人は野村証券。MICS化学はTOBに賛同している。
続いて行われる株式交換の比率は中本パックス1:MICS化学0.28。株式交換におけるMICS化学の1株当たりの対価(中本パックスの0.28株相当)は455円(中本パックスの10月16日の終値1625円に基づき計算)で、MICS化学株の買付価格350円を105円上回る水準。
MICS化学は1971年に丸寅商店(現マルトラ本社、名古屋市)から合成樹脂製品の製造・販売部門などが分社してオザキ軽化学として設立。1994年に株式を店頭登録した後、2004年にジャスダック市場に上場。2006年に盛田エンタプライズがTOBを行い、オザキ軽化学(2008年にMICS化学に社名変更)の筆頭株主となり、今日に至る。2022年4月に東証スタンダード市場に移行。
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