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2023/07/13
ニデック<6594>、工作機械メーカーのTAKISAWA<6121>をTOBで子会社化へ
ニデックは13日、 東証スタンダード市場に上場する工作機械メーカーのTAKISAWAにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付代金は最大約166億円で、全株式取得による完全子会社化を目指す。2021年に参入した工作機械事業の拡充戦略の一環。ニデックは2022年に資本業務提携を提案したが、TAKISAWAが協議開始を断った経緯があり、敵対的TOBに発展する可能性がある。TAKISAWAはTOBに対する賛成や反対かなどの意見を決定次第速やかに公表するとしている。
買付価格は1株につき2600円で、TOB公表前日の終値1447円に79.68%のプレミアムを加えた。買付予定数は638万8228株。買付予定数の下限は所有割合50%にあたる319万4100株で、上限は設けていない。買付期間は9月14日~11月13日。公開買付代理人は三田証券、復代理人はマネックス証券。
ニデックは2021年8月に三菱重工工作機械(現ニデックマシンツール)を買収して工作機械事業に参入。22年2月にOKK(現ニデックオーケーケー)、23年2月にイタリアのPAMAを傘下に収め、歯車工作機械、大型門形5面加工機、マシニングセンターなどを扱う。TAKISAWAが加われば、グループの工作機械事業の売上規模は1000億円に迫る。
TAKISAWAの2023年3月期業績は売上高5.7%増の279億円、営業利益67.8%増の11億3800万円、最終利益10.8%減の3億3300万円。
TAKISAWAは1922年にボール盤、旋盤などの工作機械を製造する滝沢鉄工所として大阪市で創業。1966年に岡山市に本社を移した。現在はCNC(コンピューター数値制御)旋盤を主力とする。1962年に大証2部に上場し、東証1部を経て2022年4月に東証スタンダード市場に移行。創業100年にあたる2022年10月に現在のローマ字社名に変更した。
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