M&A NEWS

2022/01/26

丸紅<8002>、傘下の米穀物大手ガビロンを再編してカナダ同業大手バイテラに譲渡

丸紅は26日、傘下の米穀物・肥料大手ガビロン(ネブラスカ州)の事業を、カナダの穀物大手バイテラ(最終親会社の所在地はオランダ)に売却すると発表した。ガビロンの事業を再編して肥料などの一部事業を丸紅側に移管したうえで、ガビロンの全株式を2022年度中に譲渡する。譲渡価額は未確定だが、ガビロン向け融資分を含めて合計3000億~4000億円程度の資金回収を見込んでいる。

丸紅は2012年に約2860億円を投じてガビロンを買収した。しかし、米中貿易摩擦のあおりで穀物輸出が減少するなどし、2020年3月期にはガビロン関連で800億円規模の減損損失計上を強いられ、穀物事業の戦略の見直しを検討していた。

バイテラへの売却に先立つガビロンの事業再編では①米国北部にある8基の穀物エレベーター②米西海岸穀物輸出事業③肥料事業について、丸紅に移管する。

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