京成電鉄は28日、持ち分法適用関連会社の新京成電鉄を株式交換により9月1日付で完全子会社化すると発表した。京成は現在、新京成の株式44.64%を保有する。グループ内の限りある経営資源を効率的に利活用し迅速な意思決定を行う体制を構築するため、両社の経営を一体化する。新京成は東証スタンダードへの上場が廃止となる。
株式交換比率は京成:新京成=1:0.82で、新京成1株に京成の0.82株を割り当てる。
新京成は千葉県内の松戸~京成津田沼間に26.5キロの路線を持つ。設立は1946年。千葉県北西部を地盤とし、鉄道事業のほか、沿線開発などを手がける。少子高齢化や人口減による長期的な収益への影響が見込まれるうえ、足元では新型コロナ禍で輸送人員が減少するなどの打撃を受けている。