SANKO MARKETING FOODSは、水産物卸の綜合食品(東京都江東区。売上高32億2000万円、営業利益△1900万円、純資産1億3500万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。新規進出した水産事業の基盤強化の一環で、豊洲市場の集荷・分配機能を獲得する。取得価額は5700万円。取得予定日は2022年7月1日。
綜合食品は1943年設立の綜合食品配給統制組合を前身として1947年に法人化し、豊洲市場で7社しかない水産物卸売会社(大卸)の1社。全国の産地との間に立ち、首都圏を中心に魚卵・鮭・鱒、しらす干し、冷凍魚、合物(干魚類)などを取り扱う。
SANKOは居酒屋「金の蔵」などを展開しているが、新事業として水産業を育成中。2020年12月に沼津我入道漁業協同組合(静岡県沼津市)に加入したのに続き、21年9月に地方卸売市場沼津魚市場(同)の買参権を取得。さらに同年11月に鮮魚・魚介類、海産物など販売の海商(現SANKO海商、浜松市)を子会社化した。