オークファンは、繊維製品や日用品の卸売りを手がけるオーエスアールネット(OSR、大阪市)の全株式を取得し子会社化することを決めた。OSRは持ち株会社で、傘下に大阪船場流通マート(大阪市。売上高38億7000万円、営業利益7260万円、純資産2億2600万円)を持つ。オークファンがオンライン卸モール「NETSEA(ネッシー)」を主力とするのに対し、OSRグループはバイヤーとの対面による商談(オフライン取引)を基本とする。流通額拡大のためにはオンライン取引とオフライン取引の相乗効果が不可欠と判断した。取得価額は非公表。取得予定日は2022年4月1日。
卸売分野をめぐってはインターネットを通じたオンライン取引が活発化する一方で、商品を実際に手にとって判断したいというバイヤーのニーズが根強く、対面取引に安心感を覚えるサプライヤーも多いのが実情とされる。
オークファンが傘下に収めるOSRグループは関西を拠点に、オフラインの展示会を開き、中小規模のサプライヤーと大手バイヤーに商談の機会を提供している。