デクセリアルズは、日本政策投資銀行(DBJ、東京都千代田区)と共同で光半導体メーカーの京都セミコンダクター(京都市。売上高34億9000万円、営業利益3億8400万円、純資産27億3000万円)を子会社化することを決めた。デクセリアルズが株式81.1%、DBJが残る18.9%を取得する。今後成長が見込まれる高速通信やセンシング領域で新製品・新技術の共同開発を進めるほか、販路の相互活用による顧客基盤の拡大などを通じて半導体分野に限定されない相乗効果を見込む。取得価額は88億円。取得予定日は2022年3月24日。
京都セミコンダクターは1980年に光半導体のベンチャー企業として発足。高輝度LED(発光ダイオード)の開発で草分け企業の一つとされる。2016年に丸紅系投資ファンド、アイ・シグマ・パートナーズ(東京都千代田区)の傘下に入った。
デクセリアルズは自社の微細加工技術と京都セミコンダクターの半導体設計技術を組み合わせて新たな事業成長を目指す。