クックビズは26日、函館地裁に民事再生手続きを申し立て中でホタテ・ホッケ、サバなどの冷凍加工業を手がける久一米田商店(北海道函館市。売上高11億円、営業利益1億6300万円、純資産△11億5000万円)とスポンサー契約を締結したと発表した。久一米田商店が営む事業を会社分割して設立する新会社の全株式を再生計画の認可決定後に取得し、子会社化する。取得価額は6500万円。取得予定日は2022年10月3日。
クックビズは飲食店向け求人情報サイトの運営を主力とするが、新たな事業領域として「食」に関連した事業再生に取り組む方針を打ち出しており、その一環。
久一米田商店は2021年8月に函館地裁に民事再生手続きを申し立てて、経営破綻した。破綻原因となった不採算品目のイクラの加工からは撤退を完了しており、南芽部地域(北海道南西部)の漁獲量の回復もあり、足元では黒字基調が継続しているという。